雑草の渦巻く大海原

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ponkichi

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 「まずは草刈りから」というつもりで、借り受けている農地に行ってきた。農地は、奈良盆地の一角にある。しばらく耕作が行われていない土地なので、雑草がぼうぼうであった。雑草が渦巻くように伸び放題、からみ放題で、雑草の大海原という雰囲気であった。

 この大海原に立ち向かうための装備は、自宅そばのホームセンターで「なんか使いやすそうだし」と適当に選んできた立鎌、お値段は2000円弱である。土に食い込む形状の鋭利な刃先から長い柄が伸びており、両手で振り下ろして使う。

 きょうのところはじゃまな雑草を一通り取り除き、後日、深く耕しに来よう、というつもりだった。だが、いざ雑草と向き合ってみると、立鎌を振り下ろして簡単に取り除ける草もあるにはあるが、恐ろしいくらい頑固に根を張り巡らし、ちょっとやそっとでは引き抜かれてくれないやつもけっこういる。

 その手の草に対しては、まずは周囲の360度、土を掘り込んで孤立無援にしてやった。ちょうど、城攻めのときに三の丸、二の丸を破壊し、本丸を孤立させるような具合である。孤立させた本丸の基礎(頑強な根っこ付近)の下部に向けて、何度も何度も立鎌を打ち込み、弱体化を図る。するとぐらぐらしだし、やがてボコッと抜ける。落城である。

 この手の頑強な雑草があちこちにある。助かったのは、立鎌が安価な割に丈夫で役に立ったことだ。コスパがすばらしくよい。立鎌をフルに使い、次々と落城させてやった。

 作業を始めた午前中、天気がよかったが、午後になると徐々に曇り、たまらなく寒くなってきた。5度近くまで下がっていたと思う。寒い、もう無理だと思い、午後3時前、作業を切り上げることにした。実働3時間半。ざっと5㍍四方の雑草をやっつけた。文字通り根絶やしにするためにけっこう深掘りし、それなりに土を掘り返すことができたかと思う。

 まだ四反の畑のうち、ほんの一部しか手を付けていないので、あすからも引き続いて作業にあたりたいところだが、あすは大学受験生らに英語や古典を指導する講師の仕事がある。あさっては、出版各社でつくる親睦団体の新年会があり、わたしはフリーの編集者・ライターという立場で出席させてもらう。「仕事があったら声をかけてね」と営業をしなくては。

 現在、失業給付をもらっている身なので、一つの事業所で週に20時間以上働くことはできない。それをやると「めでたく就職」とみなされ、給付が止まる。農地を耕しつつ、ハローワークのお世話になって「拘束時間の少ない、自分に都合のよい仕事がないか」と探しつつ、フリーのライター業や学習指導の講師業がどの程度ものになるか、見極めている最中である。

 ああ、それにしてもきょうは寒かった。立鎌の振るいすぎで、いま、手に力が入らない。

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