筆者は50歳代男性、三重の山間地で代々続いた農民一族の末裔です。高校卒業とともに地元を離れ、その後は、おもに関西都市圏で生活してきました。地元でいる頃、米や各種の野菜、タケノコ、茶、梅といった産物を、筆者のいまは亡き祖父母をはじめとする親戚筋から分けてもらったり、安価で譲ってもらったりしていました。
しかし筆者自身は20代前半から会社員として働いてきたため、自ら野に出て農作物を育てるという経験をほとんどしていません。この間の三十数年、地元の山間地では若い世代の多くが都市部に出て行き、農林業の後継者不足が進みました。わたしの近親者の田畑も後継者不在のために売りに出され、人手に渡っています。
筆者はここ数年、会社員としての定年が近づくなかで、そろそろ、ささやかであれ自分で農作物を栽培したいと考えるようになりました。2025年夏をもって勤務先を早期退職し、農地探しから取りかかることにしました。農業のほかにもいくつかの仕事を持つ兼業スタイルで取り組もうと考えています。
これが果たしてうまくいくのか、どの程度満足のいく結果を得られるのか、分かりません。農業はもうからないとよく言われます。一般論としてその通りだと思います。試行錯誤の連続となることでしょう。
ここでは、まずは筆者自身とその仲間のための備忘録として、何を考えて何をやったか、するとどうなったかを随時記していきます。同時に、わたしと同じように「農業をやってみたい。でもどこから手を付けたらいいか分からない」という方たちにとって、ささやかな参考資料になればとも思います。(ぽんきち)
