無農薬栽培は簡単?

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ponkichi

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 9月末に会社を辞めた後、勉強と小遣い稼ぎ、体力づくりを兼ねて農業関係のバイトにちょくちょく出ている。農作業のバイトの仲介サイト「daywork 」や、諸々の求人サイトでけっこう簡単に見つかった。

 いくつかやってみた農業関係バイト先の一つは、無農薬・化学肥料なし・除草剤なしで農園を営み、加工食品を作ったり販売したりしている企業だ。仕事の合間に、社長といろいろと話した際「無農薬で化学肥料も除草剤もなし。こういうのって、すごく難しいという印象があるのですが」と尋ねてみたところ、「いや、全然難しくないで」と意外な答えが返ってきた。

 「栽培管理が難しくないのですか」「別にどうってことない。普通に種まきして育てたらいいやんか」

「でも虫とかにやられませんか」「いいやん。だめになったものは選り分けるし、少し虫に食われたところがあれば、ていねいに切り取る」

 「ほんとにそんなに簡単?」「実際にできてるやんか。うちの農園を見たやろう。まずは、やってみたらええねん。できるから」といった調子である。

 この話には一つ、みそがある。この企業は収穫物をそのまま一般消費向けに出荷するのではなく、加工用に利用している。けっこう手間をかけて質のよいお酢やみそなどの製品にして、附加価値を持たせているのだ。従って、作物の見た目は問題にならない。

 農家の人にとっては当たり前の話なのかもしれないが、わたし、ぽんきち(仮名)にとってはたいへん勉強になった。

 農業バイトでは、ほかにもムラサキイモなどの収穫に行った。空の下、風を浴び、小鳥の声を聴きながら体を動かせて、日中の作業で1日1万円前後もらえる。合間に、1年間どんなスケジュールで栽培するかとか、農業経営の現状とか、現場ならでは話を聞かせてもらえる。

 オフィスでパソコンと向き合い、煩雑な作業をするのに比べてずっと楽である。体を動かして汗をかきたければ、お金を払ってジムに行くよりお金をもらって農作業に出た方がいいのではないかと思う。

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